ホテルで泊まった次の日は、もう帰る日です。
高知には路面電車がありました。ローズマリーは乗ったことがないので乗ることになりました。路面電車もバスも市内の繁華街は同一料金で行けるようになっていました。限定地域内のバスや路面電車などを指定カードで乗ると割引のサービスもあるようでした。路面電車は一日パスも販売していました。なるほど観光の足としてこういう方法もあるのだなあと思いました。
駅へ行って大きな荷物を預けてから徒歩で高知城へ向かいました。街路樹はやはり南国らしい木が植えられていてその成長がよくて感心しました。
高知城は石垣で囲われ高台にありました。天守閣は残っていて見学できるようになっていました。急な木の階段に天井が近くてぶつかりそうでした。靴下をはいていたので磨かれた木の床は滑ってドキドキしました。数年前の大河ドラマ「功名が辻」の主人公だった山之内一豊の妻の女優が着た打掛なども飾られていました。戦国時代末期の建造物で、欄間なども展示がありましたが繊細というよりも豪放磊落といった風情に感じられました。
二の丸三の丸は残っていないのが残念ですが、たとえ明治に残っても、その後の戦災もありますから、現存できたかどうかはわかりませんね。天守閣だけでも残っていてよかったとすべきでしょうね。
その後は商店街を通ってまた駅に戻りました。護国神社が近くであればとお詣りをと思いましたが、お城の近くではないようでした。今調べてみると車で行く距離だったようです。
こちら。高知護国神社 商店街の中で土佐赤牛のカツレツというのがあって、頼んでみました。ひれを奮発してくださったようなのですが、柔らかいのと熱いので味がよくわからず残念でした。あれなら塩で軽く焼いてもらうだけが肉の味がしっかりわかってよかったのかもしれません。カツの皮もしっかり厚くて、皮を外そうかと思ったほどでした。安くてもコロッケの方が楽しめたのかもしれません。
商店街の途中で公園に抜けられてそこでピクニック気分でカツレツを食べました。目の前が交番で安心できました。交番の裏には公衆トイレもありました。このトイレが内装に木が使われていて温かい雰囲気でした。
あっという間に時間がたち、電車に乗りました。高知駅のプラットホームは駅舎の二階ですが、外から電車の足元まで見える構造でした。乗ってから市内の風景が遠くまで見通せて、見晴らしのよさに驚きました。
またこの駅舎も木がふんだんに使われていました。高知県の林業にかける気合を感じました。
今度は電車で本州へ渡ります。高速道と違ってローズマリーが知っている地名もいくつか出てきました。
大歩危の近くでは車内案内で紹介されました。渓谷の風景に感銘しました。
香川県に入ってからの駅では人々の服装がすっかり変わりました。ジャケットや軽い羽織りものだったのが、オーバーコートやダウンコートになりました。車内の温度は変わらないのですが、なんだか寒くなってきたように思いました。
そしてまた瀬戸内海を超えます。こんどはちゃんと起きていたのと鉄道が下で道路が上の橋なので海面が近く見え、飛び跳ねる魚の姿も見えました。またあっという間に岡山県に入ってしまいました。
岡山駅について乗り換えです。すると、なんと乗るはずの前の特急と軽自動車の衝突事故が起きていて、予定の特急は運休になっていました。どんな事故かわかりませんでしたが、とりあえずひとつ後の特急は動くようなので、それに乗ることにして一時間の待ち時間ができました。
でもiphoneで情報確認しているうちにあっという間に時間が過ぎました。都会の人ってこういう感じで時間が過ぎるのかしらと思いました。
帰りの特急は、ひとつ前が運休だったので自由席はいっぱいでした。が指定席が空いていて座ることができました。
後日新聞を見たら1300人に影響が出たと書いてありました。1300人って少ないなあと思ってしまいました。田舎だからそれで済んだのだなあと思いました。事故はけが人もなく終わったようで地元の人はほとんど知らないようでした。けが人がなくて何よりでした。
いろいろなことがあった旅行でした。移動距離が長くてやはり疲れました。ゆっくりした旅程にしておいて正解だったと思いました。