護国神社と戦没者と 平和のために。

 家人の実家の年寄の戦没者と護国神社に対する考え方がちょっとわかったかなと思いました。

 年寄りの言「護国神社とのかかわりは○○さんを知っている私が生きている間だけでよい。その後はやめればよい」

 家人の実家の年寄(以下年寄り)はその世代でも年長者だけが、戦没者を実際に知っています。年寄りの妹(孫もいて、ローズマリーの親の世代)は戦後生まれたので知りません。
 年寄りの家は小さな集落でほとんどの家がその集落にある寺と神社の両方を信仰しています。
 戦没者は自分の家や墓地や寺の位牌置き場(呼び名がわかりません)での個人と、寺では戦没者は別にという二つのやり方でお祀りされているようです。
 年寄りの価値観では、お寺や集落の存続があれば万が一に自分の直系がいなくなっても親戚(集落中で結婚を繰り返しているので親族姻族がたくさんいる)がみてくれると思っているような気がします。ですから集落から離れた護国神社や靖国神社のでお祀りはしてもらえればありがたいけど、必要と思われるものではないようです。護国神社は余分にしていただいていると思っているようです。
 でも実際には、子だくさんであったころと違って、それぞれの家では結婚しない若者が増え、複数世代同居も少なくなり、集落内も独居老人が増えました。法事であっても都会から戻る子孫も家族では戻らず、独りだけというような感じです。(旅費やいろいろ都合があるとも思います)。そして、若い人たちの中には個人的に他宗教を信仰し、家の宗教行事に関わらない人たちも多数出てきています。
 それぞれの家で個別にお祭りすることは大変難しい状態と思います。それがそのうち集落の存続にかかわってくるでしょうし、そうなれば、檀家の多くが集落内にしかないお寺の今後もわからないと思います。
 護国神社のような集合的なお祀り場所があったほうが結果的には子々孫々の個人の負担が減るのではないかと思います。
 現実問題、年寄りの家は直系の孫は結婚してすでに三十代後半ですが子供はいません。私の家も子供がいません。実家も出戻りの妹の子供がいますが、既に独立していて当地で育っていないので帰ってくることはないでしょう。私にとっての甥姪も今後それぞれ家庭を持てば母の実家の墓や先祖まで守ってくれることはないと思います。家庭を持たなければ彼ら世代までですし。
 平和な時代の個人の死ならそれでもいいと思います。私自身も宗教はなく、散骨を希望しております。その後の法事なども不要と思っております。

 しかし、戦没者はそうではないと思うのです。戦没者は社会の命によって、自分を犠牲にした方々なのです。もちろん自己犠牲に対する自分自身の気持ちもあったかもしれません。でもそれ以外の選択がたくさんあった時代や社会状況ではなかったのです。その多くが前途あるはずの若者であったことを考えると、言葉がありません。
 戦没者の死そのものが平和の礎であり、平和の祈りです。社会として忘れ去ってはいけないと思うのです。戦没者の存在が私たちの今を支えていることを考えると、どうしても皆でお祀りすべきではないかと思うのです。
 既存の宗教を信仰していないローズマリーであっても、それは大事だと思います。
 そのためにも、護国神社や靖国神社、戦没者の慰霊碑などは、社会の一員として守っていくべきではないかと思います。

 他国へ訪問する国家元首がその国の戦没者墓地を必ず訪問し慰霊するのは、当たり前として当然すべきこととされていると思います。アメリカでは敵国であった日本の兵士を慰霊する慰霊碑がある場所もあります。
 どの国でも軍に属して戦った国の防人を、それが義勇軍であっても誇りに思い敬っています。
 そのことは恥ずかしいことでも忌むべきことでもありません。

 護国神社へお詣りして、お祀りされている戦没者の方々に、戦争の悲惨さを何も忘れていないこと、平和をこれからも守り続けるという意志をお伝えしていかねばならないと思います。
 松江城に足を延ばされたなら、ぜひ護国神社にお参りください。静かな森の中に国宝となった松江城と共にあります。彼らの守ってくれた松江城とその周囲の自然の中を歩きながら、その思いを感じていただきたいと思います。
 
スポンサーサイト

非公開コメント

プロフィール

FC2USER75rosemary

Author:FC2USER75rosemary
島根県松江市で薪ストーブで心と体を温めて、手作り普段着着物で糖質制限・湿潤治療をする、普段はパートのおばさん、時々予備自衛官ローズマリーの日記。
2014年陸上自衛隊予備自衛官補技能の試験に合格、2015年採用、予備自衛官補技能教育訓練修了後、予備自衛官に任命されました。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: